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キャンプ初心者が失敗しない寝袋の種類とおすすめ8選

こんにちは!
アウトドア用品とインテリア雑貨のお店「ビオトープ」です。
当ブログでは、商品の紹介やアウトドア情報、ライフスタイルにお役立ていただけるような情報の発信をしています。

今回は、これからキャンプを始めよう!というアウトドア初心者の方に向け、寝袋(シュラフ)の選び方を解説します。
まずは寝袋の種類について説明し、その中から何を選ぶか?選び方とオススメの寝袋を紹介させていただきます!

寝袋の種類

封筒型とマミー型

寝袋のカタチには封筒型とマミー型があります。

上のイラストのとおり、封筒型と呼ばれる長方形のタイプと、マミー型と呼ばれる顔以外がすっぽり包まれるタイプがあり、それぞれに特徴があります。

封筒型マミー型
寝心地
軽量・コンパクト
保温性
(中綿の質と量が同じとして)
封筒型

封筒型は、マミー型に比べ幅がありますので、寝返りなど中で動きやすいので寝心地はいいと思います。
ファスナーを全開にすると1枚の毛布のように使えるものや、2つの寝袋を連結して複数人で使えるもの、複数人用の大型のものもあります。
しかし収納サイズでは、マミー型の方がコンパクトで軽量となります。

マミー型

マミー型は顔以外がすっぽりと覆われており隙間が少ないので、中綿の質や量が同じ場合は封筒型より保温性が高いです。
体にフィットするように作られているため、窮屈に感じる方もいるでしょう。
連結できるものもありますが、封筒型のような広々とした寝心地になるものは少ないと思います。

封筒型とマミー型の他に、人型のタイプや、封筒型とマミー型のハイブリッドみたいなものもあります。

ダウンと化学繊維

続いて中綿の種類です。ダウンと化学繊維があります。

ダウン化学繊維
保温性
軽量・コンパクト
水への強さ×
お手入れ
価格
ダウン

ダウンは、軽く保温性が高い素材です。
圧縮しやすいため収納サイズもコンパクトになります。
しかし水に濡れると保温性が無くなり、適切に管理しないとカビが生えてしまう場合もあります。
洗濯機での丸洗いが不可のものも多いです。

化学繊維

化繊は、ダウンに比べ重量があり収納サイズも大きくなりますが、水分に強く耐久性に優れています。
またダウンより価格が安いです。

ダウンも化繊もメーカーや商品により質が違います。
「ダウンだから〇〇」や「化繊だから〇〇」と思い込まずスペックをよく見るようにしましょう。

以下に、寝袋の選び方を説明していきます。

キャンプ初心者必見!寝袋の選び方

寝袋を選ぶ基準は、基本的には適応気温収納サイズです。
シチュエーションによって適した寝袋が変わってきます。
それぞれについて以下に解説します。

快適温度と使用可能温度

寝袋には「快適温度」と「使用可能温度」があります。
*寝袋によっては記載がない場合もあります。

快適温度とは

「快適温度」とは、代謝が低い人がリラックスした姿勢で寝ることができる温度

使用可能温度とは

「使用可能温度」は、代謝が高く寒さに強い人が、丸まった姿勢で寝ることができる温度とされています。

これは欧米で一般的に使用されている「ヨーロッパ規格」によるものであり、メーカーによっては独自に設定している場合があります。

一般的には、

気温 = 快適温度 +5℃くらい

にすると丁度良いと言われています。
気温が10℃の時は、快適温度5℃の寝袋が丁度いい、という感じです。

気温が10℃の時は、快適温度5℃の寝袋を選ぶ

*女性は男性より平均的に体温が低く、寒さを感じやすいとされています。
メーカーによっては女性用モデルがある場合もありますが、そうでない場合は快適温度・使用可能温度を3℃ほど低く見た方がいいでしょう。

収納サイズの選び方

適応温度が同じくらいの寝袋であれば、収納サイズはだいたい下記の表のようになります。

収納サイズ大>>>収納サイズ小
封筒型・化繊封筒型・ダウン
  マミー型・化繊
マミー型・ダウン

シチュエーションで選ぶ

例えば、
「最低気温5℃の日の徒歩キャンプ」と
「最低気温20℃の日のオートキャンプ」では
適した寝袋が全く変わります。

「最低気温5℃の日の徒歩キャンプ」では、防寒性と携帯性が高い「ダウンのマミー型」が適しており、
「最低気温20℃の日のオートキャンプ」では、寝心地や価格を優先して「化繊の封筒型」でよい、となります。
自分が寝袋を使うシチュエーションを想像し、適した寝袋を考えてみましょう。

このようにシチュエーションにより適した寝袋が変わりますが、
「いろんなシチュエーションでキャンプに行く人は何種類も寝袋買わなきゃいけないのか?」
というと必ずしもそうではありません。
一つの寝袋でいろんなシチュエーションに対応させたいとき、考えるべきは「冬にキャンプに行くか」ということです。
正確に言うと、「最低気温何度くらいの日までキャンプに行こうと思っているか」です。
寝袋は、暑ければ敷布団のようにしたり、おなかだけにかけておく、という使い方もできますので、寒いときに合わせて選びましょう。

「夏しかキャンプに行くつもりは無い!」と思っている人でも3シーズン(春・夏・秋)使えるものがオススメです。
具体的には快適温度が5℃~10℃くらいのものです。
山の夜は急に冷え込むことがありますが、それくらいのスペックがあれば快適に過ごせるでしょう。
また、キャンプにハマって「やっぱり春秋にも行きたい!」となっても寝袋を買い替えずに済みます。

初心者におすすめの寝袋8選

3シーズン対応の寝袋(適応気温5℃前後)

コールマン パフォーマーIII

初めての寝袋にオススメ。
キャンプや車中泊向きの封筒型です。
ファスナーを全開すると毛布のように使え、連結もできます。
中綿はお手入れ簡単の化繊で、洗濯機での丸洗いも可能。
快適温度:5℃以上

どのギアにも言えることですが、キャンプ初心者の方は有名メーカーをオススメします。
品質がしっかりしていること、サポートが充実していること、近くのアウトドアショップで実物を確認したりスタッフに相談しやすいことが理由です。


コールマン ファミリー2 IN 1/C5 (グレージュ)

ファミリーキャンプにオススメ。
幅が168cmありますので小学生くらいのお子様であれば家族3人寝ることができます。
分割して2つの封筒型寝袋としても使用可能です。
収納サイズが約φ40×48cmと大きいので注意。
快適温度:5℃以上


モンベル シームレス バロウバッグ #3

キャンプから登山泊まで使えます。
世界から高い評価を受けるモンベルの寝袋。
「スーパースパイラルストレッチ システム」により抜群の伸縮性を誇り、
マミー型なのに中であぐらがかけるほどです。
収納サイズも∅17×34cmと化繊の中ではかなりコンパクトなのでバックパックにも収まります。

独自開発の高機能中綿シリーズ「エクセロフト®」は保温性・速乾性・耐久力に優れています。
こちらは手洗いとなりますが自宅での洗濯が可能です。
【快適温度】5℃
【使用可能温度】0℃

*【適応身長】183cmまでとなり、それ以上の方は「ロング」サイズとなりますのでご注意ください。

モンベル シームレス バロウバッグ #3
created by Rinker

冬用寝袋(適応気温-5℃前後)

ここでは-5℃前後対応の寝袋を紹介します。
北海道の冬はもう少しスペックの高い寝袋、もしくは工夫が必要になります。


コールマン マルチレイヤースリーピングバッグ

キャンプや車中泊にオススメ。
対応気温の割に価格が抑えられていますが、「寝心地はまるで布団」と評判の寝袋です。
珍しい3レイヤーの寝袋で、3つのレイヤーを組み合わせても分割しても使用できるので、オールシーズン使うことができます。
快適温度:アウトレイヤー+ミッドレイヤー+フリース -5℃
      アウトレイヤー+フリース 5℃
      ミッドレイヤー+フリース 12℃
ただし収納サイズが約52×29×38cmと大きいので注意。


LOGOS 丸洗いソフトタッチシュラフ・-4 2個セット

ファミリーキャンプにオススメ。
フランネル素材で触った瞬間から暖かいです。
連結も可能で丸洗いが可能。
封筒型は肩口の隙間から冷気が入りやすいのでブランケットを入れるなど工夫すると一層暖かくなります。
適正温度:-4℃まで
*2023年11月現在amazonではセット販売は無いようです。


モンベル シームレス ダウンハガー800 #0

キャンプ~登山にオススメ。
3シーズン用寝袋でも紹介しましたが、モンベルの寝袋はスーパースパイラルストレッチシステムにより伸縮性が高いので、マミー型シュラフの中で抜群の寝心地の良さです。
中綿は高品質な800FPダウン。
シームレス製法により表面に針穴がほとんどなく、高い気密性を実現しています。

モンベル シームレス ダウンハガー800 #0
created by Rinker

NANGA オーロラライト600DX

登山やバックパッキングキャンプでなるべく軽量コンパクトにしたい場合にオススメ。
ダウンシュラフの最高峰として知られるNANGA (ナンガ)のオーロラライト。
オーロラライトとは、NANGA独自開発の防水透湿素材で、結露が発生する場合もシュラフカバー無しで使用できます。
NANGAのダウンシュラフは驚異の「永久保証」です。
快適使用温度 -4℃

HAWK GEAR(ホークギア) 寝袋 シュラフ マミー型

できるだけ価格を抑えたい人にオススメです。
ダブルジップで温度調節が可能、収納袋にコンプレッションベルトがあり圧縮しやすくなっています。
「-15度耐寒」とありますがこちらはヨーロッパ規格ではなくメーカー独自のものなので、‐5℃~0℃くらいと思っていた方がいいです。

おまけ オススメのマット・まくら

寝袋と同じくらい重要なマット。あると嬉しいまくら。

おわりに

「寝る」ことはキャンプの醍醐味の一つ。
ぐっすり眠れると、すがすがしい気持ちで朝を迎えることができます。
僕はキャンプ場の朝が大好きです!
それでは、しっかり選んだ寝袋と共に、楽しいアウトドアライフを!!

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